かゆい
うま
ではなく。ご無沙汰してます。本日は40過ぎて二輪免許取得のために自動車教習所に通ってみましたので備忘録がてら普通自動二輪(小型限定)免許(別名原付二種免許)取得までの過程を日誌風に投稿していきたいと思います。
経緯
小型二輪免許を取得しようと思った理由は、
- 通勤に自動車を利用していたが、物価高でガソリン価格が高騰していたから。
- 通勤に自動車を利用していたが、駐車場代に5000円/月払うのが馬鹿らしくなったから。
- バイク・自転車は会社の構内に駐車できるから駐車場代がかからないと思ったから。
- 駐車場から会社まで15分程度歩くが、駐車場をやめればその分の通勤時間すら削減できると思ったから。
- 会社のパイセンにHONDAのGROMがめっちゃいいよと勧められたから。
ちなみに二輪免許取得には、免許センターでの一発試験による取得方法と、自動車教習所に通い教習を受けて卒業後、免許センターで免許更新を行う2つの方法があるが、一発試験は取得まで安く済むが試験の合格率が極めて低いとのことで、パスする自信ないのでお金かかるが安定して取得できそうな教習所に通う方法を選択しました。
ってことで思い立ったが吉日。速攻月極駐車場を解約し、地元の自動車教習所に連絡を取りました。目指せ1か月以内に免許取得!
所持免許やオレのこと
すでに普通自動車免許は所持しています。
四輪運転歴25年を軽くオーバー。ゴールド免許。
二輪は学生の頃、原付(TZR50)に乗って片道20kmの通学などに利用していた。といってもすぐにいとこにあげちゃったので1年乗ってたかどうか。ですが一応MT経験はあり。ただ、おっさんと化した今は「二輪なんて事故の元」でまったくもって気にも留めず四輪ライフを送っていた身です。
免許取得までの道のり
DAY0
まずは、教習所の下調べ。小型二輪の教習なんてどこでも行っているかと思いきや、案外ないところが多いな。最寄りの教習所で受けられれば良かったが小型二輪扱ってなさそうなので、自宅から片道40分くらいかかる教習所を選択。理由は金額が他のところと比べ安めだったから。たったそれだけ。電話をして入校手続きに後日行くことに。
DAY1:入校手続き&K2検査
入校手続きで教習所に来た。それにしてもなんてアクセスの悪い教習所か。大型国道の真下にあるが国道から直アクセス不能。国道から大きく迂回し、川の狭い土手上を経由し、なんとか教習所の敷地内へ。ただ、車を駐車しようと思ったが、送迎車しか目につかない。嫌な予感。そういえば、教習所構内のちょっと手前に駐車場っぽいのあったな。何も言われてないけど。とりあえずそこに戻って駐車しよう。学生は送迎かチャリだから車で来る奴はいないから案内してくれなかったのか・・・。
一通り説明を聞く。「小型二輪は教習時間が少ない中で普通二輪とほぼ同じ教習を詰め込むので案外難しいのでできれば普通自動二輪にしません?」っていう案内を受ける。33,110円アップ。心が揺れ動いたが怒れるヨメの顔と節約精神が頭をよぎりネイティブな発音で「No」と回答。
すると、「では教習オーバーして追加料金がかかる可能性があることをご承知ください」とのこと。「は?追い銭かかるんだっけ?」と心の中でつぶやくが気持ちとは裏腹にチキンなオレはどや顔で「Yes」と答え支払いを済ませる。クレカで支払い。普通免許所持なので117,260円也。
でも会社の後輩にその教習所出てたやついたから紹介キャンペーンで3000円安くなった。ラッキー!後輩にも3,000円の商品券だそうだ。あとで何かおごってもらおうw
その後運転適性検査、通称K2検査なるものを受講。数分で終わるのかと思ったらさにあらず。まずは筆記用具もってこいなんて言われてなかったがボールペンを使って同じ記号探したり「〇」に斜線を素早く入れて行ったりする試験だ。「ペン必要な人!」って言われて「はい」って声に出したが小心者のオレの小声が聞こえなかったのかなぜかスルーされる。仕方なくカバンの中を漁ったら「壊れかけのballpoint pen」もとい、ロックが逝っちゃってて書くとペン先が引っ込んじゃうボールペンを1本発見。気合と親指でロックの部分を下に押し込みながら幼稚園児みたいな持ち方でK2検査受けてやったぜ。おかげでほとんどできなかったぞ。
DAY2:教習予約
K2検査が終われば早速技能教習が開始可能とのこと。専用サイトから予約を行う。にしてもなんでこの予約方式、行けない日、行けない時間を選択するんだ・・・。数日後、技能教習の予約が確定しましたってメールがきて確認したら、がっつり平日の午後とかに予約が入ってるじゃねーか。仕事だよ。あー、そうか。おれが間違ったんだ。しゃーないので有給取って教習行きますか。それにしても二輪教習に何もってけばいいの?一応ヘルメットは買ったけど。グローブとかないからチャリで使ってるのでも持ってくか。ライディングブーツもねーぞ・・・。
DAY3:技能教習 1~2時間目(第一段階)
1時間目
教習項目 | 概要 |
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MT1 | 車の取り扱い |
MT2 | 自動車の機構と運転装置の取扱い |
MT3 | 運転姿勢 |
MT4 | ブレーキ操作の仕方 |
MT5 | 発進および停止のしかた |
MT6 | 変速操作のしかた |
二輪初教習の日。天気も良く絶好のバイク日和だwww
二輪小屋と言われるところに行き待機していると、教官が来てプロテクターをつけてと言われる。つけたこともないプロテクターを適当に体に装備し、なかなかにきれいそうなヘルメット、ライディングブーツを選別して教習開始。全部借りられるのね。いきなり新品のマイヘルメットは恥ずかしかったから教習所の借りましたw
ひとまずバイクの起動方法やスタンドの使い方などを体全体で学んだあと、実際にバイクに乗って教習所を走り回った。
教官はオレのフットブレーキのかけ具合が弱いのを見抜き、右手ブレーキの割合が多いことに気付いたのか右手使うな指令を出してきた。てことで右手ブレーキを封印し、右足でリアのブレーキだけかけてバイクを操作することに。なんとなく車にずっと乗ってる手前、足で掛けるブレーキのレスポンスや強さがよくわからず若干混乱・・・。フットブレーキをしっかり使う矯正を行った。変速操作も大体できたが、やっぱり今何速に入ってるかがたまにわからなくなりひっちゃかめっちゃかになることがある。慣れかね。
2時間目
教習項目 | 概要 |
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MT7 | 安全走行 |
MT8 | 円滑な発進・加速 |
MT9 | 速度の調整 |
MT10 | ブレーキ操作 |
MT11 | バランスのとりかた(直線) |
MT12 | バランスのとりかた(曲線) |
MT14 | 坂道の通過 |
MT15 | 坂道における停止および発進 |
二時間目は別の教官。この時間でやることを二輪小屋で軽く説明受ける。
- 一本橋
- 8の字
- 坂道
- クランク&S字
そんなやるの?一時間で?
でもチャリンコとか乗ってるしバランス感覚あるから結構余裕かもと楽観的に教習スタート。
まずは一本橋。
スタート直後、橋に乗ったはいいが橋から落ちる。あれ?むずい。
もう一度やるために構内を一周し再度一本橋へ。構内一周が地味に時間を消費する・・・。
一本橋に戻ってきてリトライ。が、またも失敗。
だめだ。できる気がしない。前方に停車してるトラックを見るようにと言われ遠くに視線をやるようにするができない。
教官が「スタートの速度があまり出てないので最初勢いよく橋に上り、後半で調整してみてください。」と言われその通りに。
4回目にしてなんとかクリアー。コツを少しつかんだ。ただ橋を通過する所定タイムがあるらしく5秒以上で通過しろとのこと。今の段階ではタイムは気にせず通過することに精神を統一しておく。
その後一本橋をもっとやりたい気持ちを抑えて8の字コースへ。目の前で見るとコースが狭く感じて難しそうだが実際やってみたら案外簡単でなんてことはなく気持ちよくぐいぐい8の字走行ができた。うへ。
なんだかんだで教習時間のほとんどを一本橋に使ってしまい教習時間が残り5分程度。そこから一気に坂道を消化。坂道発進は一発クリア。教官が延長していいですか?といってきたので喜んで延長(無料)。S字とクランクも一発クリアし本日の教習は終了。最後に教官が「ひさびさに一本橋1時限でクリアする人見ました。」と言っていた。おーそんなむずいんかい。それにしてもその一言で大分自信が付いた。待ってろ一本橋。次は余裕ぶっこいてクリアしてやる。
教習を終えると初めての体験でどっと疲れが。そして小型なのに重たいバイクを持ち上げて若干ぎっくり腰気味。さらに体中が筋肉痛。「二輪乗ってる人ってすげーな。」と尊敬の念を覚えた。
それにしても一本橋が難しくトラウマになりだいぶ心が折れている。練習で99.9%の確立でできなけりゃ多分みきわめとか卒検でも失敗するだろうと不安な気持ちが大きくなっていく・・・。
DAY4:技能教習 3~4時間目(第一段階)
3時間目
教習項目 | 概要 |
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MT13 | 車両特性を踏まえた運転 ※シミュレーター教習 |
今日はシミュレーターで教習を行う。心の中は実車乗らせてくれよ。一本橋極めたいんだよ・・・。って感じだが、焦ってもしようがないので目の前の課題をクリアしていく。
シミュレーターはとっても癖のある三菱製。速度の違いによるカーブへの侵入や、路面変化、横風などによる二輪への影響を学んだ。まぁこんなのシミュレーターじゃなきゃできっこないもんね。
それにしてもWindowsXPの起動・終了画面を数十年の時を超えて見られたことは今日一番の収穫だったのではなかろうかw
4時間目
教習項目 | 概要 |
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MT16 | オートマチック車の運転 |
確かに実車だけどさ、MT乗らせてくれよ。CB125が俺を呼んでるんだよ。と心の中で叫びながら教習スタート。ひたすら右手と左手を使った教習を行っていく。途中から狭路教習か狭い道や坂道発進も行っていく。オートマ楽だなwちょっと心惹かれるぞ。なんだかんだでAT車で教習所内をグルグルグルグル。教習終わりごろにはさすがに飽きてきた。
時期はもう12月中旬。さすがに16時ころから日が沈み始め、ユニクロパンツ一丁でバイクに乗るのは寒くなってきた。ちなみにグローブもMTB用なので風が冷たく指が痛い。
それにしても今日一日マニュアル車に乗れなかったのは痛い。若干操作方法を忘れかけてる。MT車も左手のレバーってブレーキだっけ?
DAY5:技能教習 5時間目(第一段階)&6時間目(第二段階)
5時間目
教習項目 | 概要 |
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MT17 | 教習効果の確認(みきわめ) |
もうみきわめかーい。前回CBに乗ってないのでちゃんとパスできるか不安でしかない。
まずは一本橋。すごく緊張。
とりあえず、アドバイスを思い出し、前方にある教習トラックに目線を・・・。
って、トラック今日はないやないか~~~~い!
と心の中で一人で突っ込みながらアクセルオン。
足を開きながらなんとかクリア。教官から「あんまり足を出してバランスとるとよろしくないので・・・」と注意を。でもクリアできた。次回はニーグリップをしっかりしつつこのイメージを継続していくぅ。タイムも6秒前後で問題なし。
8の字は特に危なげなし。
次に坂道発進。こちらは一度エンストしたが、しっかり後輪ブレーキを踏んでいたので下がることもなく再度エンジンスタートで再スタート問題なし。ちょっと不安だからいつもより吹かしてスタートが安全かな。
で最後にS字とクランク。ここの教習所はS字とクランクが一体となってる。S字は問題なし。2速で通過。でS字の出口くらいで1速に落としてクランクを通過。特に問題なし。
んー、久しぶりのMT車だったがなかなかいい感じだったんじゃなかろうか。無事みきわめ良好をいただき第一段階クリアだ。
6時間目
教習項目 | 概要 |
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MT・AT2 | 通行区分など |
MT・AT3 | 走行ポジションと進路変更 |
MT・AT4 | 交差点の通行(直進) |
MT・AT5 | 交差点の通行(右折) |
MT・AT6 | 交差点の通行(左折) |
MT・AT7 | 見通しの悪い交差点の通行など |
MT・AT8 | 安全な速度と車間距離 |
MT・AT9 | カーブの安全走行 |
MT・AT10 | カーブの体感走行 |
MT・AT11 | 急制動 |
第二段階に入った。本日のメインディッシュは「急制動」。
コーナー出口から加速して直線で30km以上加速する。
パイロンで区切られたエリアに入ったらブレーキをかけ、次のパイロンの手前で停止するっていうミッション。教習車のランプの色でちゃんと30km/hでてるかとかを見て判定するっぽい。1回目は「パイロン手前で前後同時にブレーキをかけて30km/h以下の段階で最初のパイロン通過したからもうちょっと余裕を持って侵入してください」とのこと。ってことで35km/hくらいの気持ちで入ってってブレーキ掛けてあげた。結構停止には余裕だった。二輪のブレーキの使い方わかってきたわ。
急制動エリア直前のコーナーから急制動エリアを覗き見て、特に障害物とかなさそうなら急制動してみてくださいとのことなので、何度か練習を繰り返す。急制動は絶対大丈夫の自信あり。
そのほか、検定に向けたコースを一通り走って本日は終了。
DAY6:技能教習 7~9時間目(第二段階)&学科教習
7時間目
教習項目 | 概要 |
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MT・AT1 | 路上教習にあたっての注意と法規走行 ※シミュレーター教習 |
MT・AT13 | ケース・スタディ(交差点) ※シミュレーター教習 |
またシミュレーターやんの?
今回のシミュレーターでは二輪は実際に路上教習は行えないので、シミュレーターを使って指示されたルートを走行しゴールを目指す感じ。交差点で右折するときとかに対向バイクの1台目が通り過ぎたから安全かと思って進むと実は2台目もおるよ~的なトラップを学ぶ感じ。実際に四輪で路上を運転していてこういったシチュエーションにあったことはないけどもう一度心に注意喚起しておこう。
特に難しいところはないかな。シミュレーターの扱いにもだいぶ慣れてきた。
8時間目
教習項目 | 概要 |
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MT・AT12 | 回避 |
MT・AT14 | 交通の状況および道路状況に応じた運転 |
MT・AT16 | 高度なバランス走行など |
今回のメインは回避。今日はお助け教官が旗もって立っててそこにバイクで突っ込んでってあげた旗の色に従い左右に回避、または、急制動を行うというもの。
「白旗を上げたら右に、赤旗を上げたら左に、両方上げたらブレーキ」と教わり、教習スタート。バイクに乗り、半周して旗持教官に突っ込むが、この時点ですでにルールを失念。ジェイルハウスロックのスタンド能力にかかったとしてもこの3つは覚えてられんだろ。いや、この日は大型の別の教習生もいたので「先に小型の人が回避してね。」、「コース半周したら回避に来てね。」って言われてたからそんなこんなで・・・。
結局教官が右手で白旗上げて左によけた。教官してやったり。いや違うんだ。旗の上がったほうに回避したわけじゃぁぁぁね~~~~んだよ。えーっとなんだっけ・・・。おれはここで何してんだ・・・。
冗談はさておき、結局頭の中で思考を巡らせてる最中にもバイクは進んでいるんだぜ!ってことを学んだのだった。
そのあとは、卒検に向けて、一本橋をみっちり練習。充実した教習となった。
ちなみに小型二輪はスラローム、波状路、ウェーブ路はなしだとさ。
9時間目
教習項目 | 概要 |
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MT・AT15 | 危険を予測した運転 ※シミュレーター教習 |
まだシミュレーターやんの?
今回のシミュレーターでは街中をバイクで通行するのだが、前回との違いは危険予測がメインというところ。昨今のご時世ならSNSに晒されるぞと言うようななかなかに乱暴な運転手が多くおっかなびっくりしながらのシミュレーター教習となった。「横断歩道手前で自動車が停車していた場合は、横断歩道の手前で一時停止して安全確認してからすすむこと。」忘れてたけど、いまこんなことやってる人そんなにいないだろうけど、よく考えたら大事なことだなと改めて感じた。
学科教習
たった1つの学科教習。
DVD見た。すげー昔の。懐かしいものを沢山見ることができて胸がいっぱいです。
今日は4コマもこなしてとっても疲れました・・・。それにしても夕方の教習が寒くてたまらん。手がかじかんで指が動かんのだよ。あったかい昼間にやらなきゃ無理。なので、最後の技能教習が週末の19時から入っていたがやれる自信がないのでキャンセル。あったかい日中に予約が入ることを願い、行けない日時を予約設定してやったぜ。
DAY7:技能教習 10時間目(第二段階)
10時間目
教習項目 | 概要 |
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MT・AT17 | 教習効果の確認(みきわめ) |
第二段階のみきわめ。最後の技能教習になる。夕方の教習だったので寒さ対策で登山用のカバーパンツ履いてきたが風は防げるが寒さはあんまり変わんない。まぁ我慢できない寒さではないな。上はダウンベストでそこそこ暖かい。手は安定のMTB用グローブ。冷たさ全開。さすが二輪。
今日は検定に向けたコースを練習していく。検定は基本として「①一本橋→②坂道発進→③クランク&S字→④急制動」といったコースとなっていて、この通りのコースとなるとはわからないとのこと。まじかよ。覚えられねーよ。ジムカーナが一番苦手なんだよ・・・。それにしてもオレの一番得意な8の字がありませんな。あんなの飾りですよ。お偉方には…。
発着点と呼ばれるスタートラインを出発したら踏切をしっかりと左右確認して横断。その後見通しの悪い交差点を右折し、カーブを超えたら直線で40km/hまで加速していく。その後最初の関門へ。
まずは一本橋。今日もトラックはいませんね。今のオレはトラックなどなくとも落下せず安定して6秒程度で通過していく。若干落ちることを想像してメンタル不調になるが、まぁ95%大丈夫だろう。
次に一本橋を出たら左折、右折を繰り返し坂の途中で停止。しっかりフットブレーキを踏んだまま一速でいつもより気持ち多めにブオーンと吹かしてクラッチを半クラに。回転数が落ちたところでゆっくりクラッチをつないでフットブレーキを緩める。ここで前進が甘かったらさらにアクセルオン。大丈夫だ。エンストもせずしっかりすすむ。
坂道頂上で左折し、そのまま右折で1速でクランクに入っていく。あれ、ちょっとふらつくな?と思ったらパイロンに接触。倒れはしなかったが今日はクランクとS字が調子悪いな。寒いからか?
S字を右折で出たら、大きな交差点を左折、そして一時停止を左折して急制動のスタート地点へ。スタート地点で一時停止し、急制動エリアがクリアか確認してからスタートしていく。速度は30km/h。しっかりパイロンを通過してから前後ブレーキをじわっとかけていく。余裕で停止。急制動は失敗する気がしない。
これですべての関門は完了。あとはぐるっと回って発着点に戻るだけ。ばっちりだ。
教習で何度も走ったルートなので最後の発着点に戻るところ以外は大体覚えた。
一本橋→坂道→クランクS字→急制動
これさえ覚えとけば何とかなる。
最後に教官に「きっと大丈夫だと思いますよ。」と言われ少し自信がついたが、やはりどうしても「一本橋」が心に引っかかっている。しかも最初の関門。検定が一瞬で終わる可能性あり。クランクのパイロン接触に関しては「コース取りがインライン寄りになってしまっていたので大回りを意識してください。」と言われた。基本中の基本じゃぁないか。今まで成功してたから気を抜きすぎてラインが雑になってたんだな。今日でよかったよ。気持ちを引き締められた。
みきわめのはんこをしっかりもらい、検定の予約をして帰宅。これで教習はすべて完了!
DAY8:卒業検定前日
卒業検定前日。
会社で明日卒検だが一本橋が不安と、二輪パイセン方にのたまうと、コツはリアブレーキを引きずりながら進むことだとアドバイスを受ける。確かに。チャリンコでもブレーキ掛けながらトラクション掛けるとめっちゃゆっくり走れるもんな、と妙に納得する。といいつつ、ぶっつけ本番で今までやらなかったことやれば大体失敗するので今までの教習通りに臨むことにする。
夜は自宅でしっかりとコースを復習していく。
まず呪詛のように「一本橋、坂道、クランクS字、急制動」×10。
その後、教習所のイメージを頭の中に作り、発着点から脳内シミュレーションスタート。
風呂で行い、飯食って行い、寝る前に行う。子どもには「何やってるの?」と怪訝な顔をされながら。
さぁ明日だ。天気予報は朝方雨予報だが検定の時間には晴れで気温も17度近く上がるってなってる。ラッキー!暖かければきっと大丈夫。そういえばオレの技能教習全部晴れの日だったな。雨の中の二輪なんて望んでませんのでね。今日はしっかり休もう。
DAY9:卒業検定&免許更新
卒検当日。
天気は最高の・・・雨wうわぁ。よりによって卒検で教習始まって以来の初雨。しかも天気予報の雨時間が延長しとる。午前中いっぱい雨だな。腹をくくって雨装備で卒検に向かうことにする。
教習所に到着しロビーで待機していると検定員に呼ばれ別室へ。今日の受験者は2名。オレと普通免許の修検の女の子。一通り検定の説明を受ける。
検定コース図を渡され確認する。「え?最初一本橋じゃないやんか・・・。」完全に終わった気分だが、ひとまず渡されたコース図で検定コースを覚える。
最初は普通自動車の検定に同乗してくださいとのことで、女の子が運転する後部座席でコース図を確認していたが、検定の車乗ることなんてもう二度とない経験かなと思い、後部座席からエールを送り続ける。「なかなか筋がいいぞ。大丈夫合格するよ。」と。エンストしてもういういしくていいなぁ。おれもこんな時期があったんかなと回想。そんなこんなで妄想に浸っているとあっという間に普通自動車の発着点に到着。オレは降車し、二輪小屋でプロテクターなどを装備し検定の準備。あー、コースいまいち覚えられてねぇ。
ただ、順番が変わっただけで基本的なコース構成は変わってないこと気付く。
順番が「発着点→坂道→クランク&S字→急制動→一本橋→発着点」となっているが、初見の部分は「発着点→坂道」の部分と「急制動→一本橋→発着点」の部分。なのでここだけ重点的に覚えるようにする。
そんなこんなで検定員が来て発着点に向かい検定スタート。すげー雨降ってるんですけど。寒い。5℃くらいか?MTB手袋が案の定濡れています。
検定員は物見小屋から検定の様子を判定するらしい。検定員に手を上げ準備OKを伝える。「乗車してください。」と言われ、後方確認を行い、オレと教習で一緒に血と汗を流してきた白バイCBのスタンドを上げる。検定員のほうをもう一度見ると「開始してください。」と言われる。ミラーを調整し、ギアがニュートラルなのを確認してエンジンを掛ける。あ、ミラー調整は検定員のほうを見る前にやれって言われてた気がするが、別に発車する前にやるほうが自然だからまぁいいかと一応、心を落ち着かせる。ギアを一速に入れウインカーを出してアクセルオン。まずは構内半周の慣らし走行。慣らし走行は採点に含まれない。半周して再度発着点をそのまま通過して採点が開始されるルール。
まずは、踏切。一時停止し右見て左見て右して通過。大丈夫。停止時にちゃんと一速に減速することもできてる。かなり落ち着いて乗れてるぞ。
次に見通しの悪い交差点から外周へ合流。停止線でちゃんと停止し、見通しが悪いのでちょこちょこと少しずつ前進。もう一度左右確認後、右折を行っていく。二段階停止は自動車で体に染みついてるのでばっちりだが結構これできない人多そうだなという印象。
外周に入り最初のコーナーを抜け指示速度がある直線へ。アクセル全開!指示速度は35km/h以上だから一応一瞬40km/hくらいまで出す。あ、アブね。40km/h超えそうだった。この直線速度制限何キロだっけ?なんて考えてたらコーナーが近づいてきたので20km/h以下に減速して通過。「あえて技能教習で教えないかもしれませんが、教習所のコーナーは一か所を除いて基本制限速度20km/h以下でお願いします。」ってシミュレーター講習で教えてくれた教官の言葉をちゃんと思い出す。そんな教官が今日は検定員。
外周2車線道路に入り、右折で坂道に向かう。最初の関門だ。
坂道の中ほどで一時停止。後輪ブレーキを強めにかけギアの一速を確認。アクセルをがっつりと回し半クラで回転数が落ちたのを確認したら、後輪ブレーキを弱める。車体が下がらないのを確認したらさらにアクセルを開け、坂道を前進していく。ばっちりだ。その後すぐに左ウインカーを出し坂道のてっぺんから左折で坂道を下る。すぐにウインカーをオフ。さらに直後に右ウインカーを出す。この二輪のウインカー操作が今でも慣れない。オフにすること忘れたり、そこに神経が向いて別のことへの意識が散漫になる。なんとかならんかね、自動車みたいに楽な方法。
坂道を下り、右折でクランクに入っていく。一速のまま。二段階のみきわめの時の失敗を思い出し、クランク&S字の基本、大回りと目線先行でクリアしていく。いいぞオレ。安定してる。S字はギア二速でって言われてたと思ったがどうに通過しただろう。覚えてない・・・。
さぁ半分関門をクリアしたぞ。S字の出口を右折し、大きな交差点を左折していく。細かいことだが巻き込み注意で右左折時などは必ず後方目視確認を行っていく。この辺も四輪数十年で体に染みついてるので安定。
一時停止を左折し、外周を少し回って急制動のスタート地点へ。教習で言われた「急制動エリアの安全確認を行ってください。」という言葉を思い出し、ここで先を見ると、大型トラックが外周への一時停止で停止していて急制動エリアの安全確認が車体に完全に隠れて目視できない。どーするべきか。ひとまずトラックが動くか待機してる。1分経過、2分経過。待てども動く気配がない。完全にデッドロックと化す。オレの後ろは教習車が並びだした。「おいおい、トラック動いてくれよ。君が動いてくれないと安全確認できないんだよ・・・。一本橋の時はしょっちゅう動いてくれるのに・・・」さすがに待ちくたびれたのかトラックがクラクションをならす。物見小屋の検定員に目を向けると進んでくれと言わんばかりに手で合図をしてきた。ってことで3分くらいにらめっこしたが急制動にリスタート。35km/hくらいまで速度を出し、最初のパイロンを通過してブレーキ。路面は濡れているが制動距離は雨の検定のため伸びているので余裕で停止。まぁこれは絶対大丈夫という確信があったが雨でも全然大丈夫だった。
さて、残す関門はあと一つ。トラウマ一本橋のみ。雨の一本橋。でも、今までの教習どおりやれば多分大丈夫。一度外周から左折し、大きな交差点を右折、一時停止を右折して外周復帰し、一本橋へ。ちゃんとコースも覚えてた。一本橋の手前で一時停止し、ギアの一速を確認。前方にトラックがあるかどうかなど確認せず目線は少し前へ。アクセルを多めに回しある程度速度がある状態で一本橋へ一気に上る。しっかり登れたぞ。そのままニーグリップ強めにタイムを稼ぐため後半でアクセル&クラッチを調整してバランスをとる。ばっちり一本橋パス。おわったー。やったぞ。あとは発着点までのコースを思い出し発着点まで戻る。
無事発着点まで戻ってきた。左ウインカーを出し停止。ギアをニュートラルに戻し、エンジンを切る。後方を確認し降車。スタンドを立てハンドルを左に切ったのち、手を上げ物見小屋の検定員に終了を伝える。終わったー。あっという間だったー。
この瞬間、「絶対合格した!」が確信に変わった。
「心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!。」
二輪小屋で検定の講評を受ける。特に指摘事項はなく、よくできているとのこと。ただ、「急制動の前のトラックとのにらめっこは、あそこはさっさとスタートしてほしかった。あなたのほうが優先道路なのだから。」と言われた。いや、トラックが目隠しして急制動エリアの安全確認できないからさ、とさすがに反論。だってそう教わったんだから。「安全かどうかというのは、前に車両がないかどうかだからあれだけ待ってれば車両はないですからスタートしてほしかったです。」とさすがに検定員がむっとしていってるのを感じ取れたが、「そんなこと教わってねーもん。見えない先に何があるかは見なきゃ気が済まねぇし。」って心の中でつぶやく。なんとなく、一般道の中で急制動とかのスキルを確認するチェックと安全走行試験と建前がごっちゃになってる矛盾を感じ、少し「なんだかなぁ」って思った。
結果は・・・
合格!
やったぞい。
追加の教習料金を精算したり、この後の手続きの説明を軽く受ける。すべてのミッション一発クリアのため追加の料金はもちろんなし。ゼロ円。この後総合交通センターへ免許更新に提出する書類もすべて記入済みで至れり尽くせり。あたりまえ?卒業式とか書かれてたからそんな仰々しいものがあるのかと思いきや書類もらって終わり。普通免許の人はあるのかな。ずいぶん昔なんで覚えてないや。
お礼を言って教習所を後にする。さらば教習所。充実したいい時間を過ごせたよ。教官たちやスタッフの方々もありがとう。
教習所で発行された卒業証明書と免許更新用用紙を持って総合交通センターへすぐに向かう。受付時間が13:00~13:30とかなり短く、今日を逃すとまた休暇取らなければになってしまうので急ぐ。
総合交通センターにつくと、更新対象者が結構いることにびっくり。70~80人くらいいるかな。
総合交通センターで免許追加更新の手続き(書類提出、視力検査、写真撮影のみ。実技・筆記試験は免除)を行い、無事免許に「普自二」のビットがONになった。
2時間くらいでできたかな。ほとんどが待ち時間www
晴れて今日から小型二輪に乗車可能となった。
さいごに
しょうもない長い文章を最後までたどり着いていただきありがとうございます。
今回の免許取得までの時間とか。
実施内容 | 所要日数・時間・金額 |
---|---|
教習に通った日数(入校手続き含む) | 7日 |
教習でバイク(実機)に乗った時間 | 350分 (内AT50分) |
教習でバイク(シミュレーター)に乗った時間 | 150分 |
入所から免許取得までの総期間 | 約1か月 |
免許取得にかかった金額 | 118,060円 |
あとはバイクが欲しいとこですが、HONDA GROMの発売は2023年の夏頃との予報。
そこから納車となると2023年内の取得は難しいのでしょうか。あと1年はチャリンコ通勤となりそうだす。
バイク取得までにいろいろとほしいもの揃えていきたいと思います。ライディングシューズはAlpinestarsのCR-Xって決めてます。
早く乗りたい!
2023/02/05 追記。バイク買いましたw
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